カジノは日本には今のところ存在していませんが、それがどういうものかというのは多くの人が知っているでしょう。

お金を賭けてゲームをし、勝てばオッズに応じた払い戻しを受けることができます。

日本においてはこのような行為は賭博罪という罪になってしまいますが、海外では必ずしもそうではなく、合法的に運営されている国は数多くあります。

実際、海外旅行で行ったことがあるという人もいるでしょう。

また、諸外国での人気の高まりとか、外国人観光客の誘致十実績などを受けて、日本においても一定の条件を付けて認めようとする動きもあります。

ただ、日本でも合法的に行われている類似の賭け事はあります。

競馬や競艇、競輪などの公営競技はまさにそうですし、宝くじもある意味でそうでしょう。

パチンコやパチスロは、建前上は勝っても景品との交換しかできないということでお金にはなりませんから厳密には賭け事ではありませんが、現実的には勝てばお金にも交換できることは周知の事実ですから、これも含めても良いかもしれません。

では別にわざわざ賭けのために海外に行ったり、日本にも導入したりする必要はあまりないのではないかと思われるかもしれませんが、多少なりとも詳細を知っている人であれば気づいているとおり、やはり大きな違いがあります。

一つは遊ぶことのできるゲームの数です。

日本で合法的に賭けができるものは上にも挙げた程度であって、その範囲は相当に限定的です。

他のゲームに賭けをしたいと思ってもそれはできません。

バカラはブラックジャック、あるいはルーレットといった本格的なゲームで賭けをしたいという場合は、今はどうしても海外に行くしかないわけです。

もう一つ別の理由は還元率です。

還元率というのは、全体としてみた場合に賭けられたお金の合計と、払い戻されたお金の合計との比率のことです。

営利団体として運営されている以上、運営費がかかるのは当然ですから、この2つが一致すること、つまり還元率が100%とかそれ以上にになることはありません。

さきほど挙げた日本の公営競技やパチンコなどでは、還元率はせいぜい70%から80%程度です。

宝くじに至っては50%を切る数字となっており、100円の賭けで得られるお金の期待値は50円に満たないということです。

一方、本場のカジノでは、この数字は90%とかそれ以上になっています。

この差は明らかでしょう。

還元率は高いほど良いに決まっていますから、それだけ有利な賭けができるということになります。

日本の公営競技などにおいては、本当の意味での直接的な運営のためにお金がかかっているわけではなく、単に運営者の利益のためとか、あるいは別の目的のためにお金を取られているという現実もあります。

宝くじの場合、公共事業などに使われているというのは良く知られていることでしょう。

一方、最近ではオンラインカジノというものもあります。

実際に建物があって、その中にゲームテーブルが置かれて行われているものではなく、IT技術、コンピューター、インターネット回線などを利用し、コンピューターゲームのように画面上で賭けができるように再現したものです。

もちろんこれでも現実のお金を賭けてゲームをすることができ、勝てば現実のお金を手にすることができるのは同じです。

むしろ、実際の建物や設備を持たず、オンライン上で運営できるほうがいろいろな経費が少なくて済みますから、その分だけより還元率が高く設定されていることが普通で、賭けをする人にとってはそれだけ有利です。

また、わざわざ海外旅行になど行かなくても済むという利点も当然ながら大きいでしょう。

それだけ費用も時間もかけずに済むことになるからです。